千切っては投げ

かつてはテキストや漫画読み、漫画描き。今はほとんど将棋です。

将棋ウォーズメモ【対原始三間飛車】

原始三間飛車は私の造語です。
ウォーズ再開して間も無いですが、よく当たるので対策がてらのエントリ。
原始三間飛車というのは、単に角道開けて、開けた歩をずんずん突いて歩交換を目指すという手です。しかし低級な私はこの歩を取って良いのか分からない…。これハメ手とかじゃないの…?
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※後手が私。原始三間飛車は先手。

なんか罠くさいので取らずに放置してよく言えば力戦に突入して頑張っておりましたが、取るとどうなるのか。
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ここまではまぁ分かる。
歩の垂らしされそうでなんか怖いです。

対策考えました。いや、激指に聞きました。
角道オープンしろってさ。狙いは…角交換からの△6五角打ち!はぁーなるほど。でも角交換されて先手取られたら?
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意外と先手からの攻め手って無いんですかね…。

怖いと思ってた歩の垂らしは攻めが切れそうだし…▲7三角打ちは同桂だし…無理やり歩角連打は流石に△6五角ですよね…。
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△6五角から先手が一直線に暴れてきたとしてを試してみたら勝てました。
うーん、原始三間飛車は特にハメ手というわけではないんですかね。うーん、分からない。

金沢将棋2レベル198

こちらは後手。先手の金沢将棋さんが向かい飛車に振ったと思いきや中飛車に振り直すという手損プレイに手こずりそうなオープニング。
しかし!ここから2筋の歩を狙って飛車を転換。

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左金を行動不能に陥らせてからの、なんとなく組んだ石田流がなぜか炸裂して勝利。
なんてことは無いかもしれませんが、初めて咎めるというのを実現できた気がしたので記念エントリ。

金沢将棋2レベル192(解決)

以下の局面から歩で桂馬を支えた後でこちらから見て7八に角を打たれ、さてどうしたものかという場面。本で読んだ似た局面では9筋を伸ばしていくのだけど、微妙な違いで成立しない。
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そこで激指先生!
こちらから見て、▲6一飛車、△5一金、▲7一角、???
あんな狭いところに大駒打ちまくるなんて想像もしませんでしたわ…。
その後を少し凌げば金沢将棋が怒りの無理攻めしてかるので逆用して勝てました。
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こんな駒打ちしたことないです…。

金沢将棋2レベル192(検討中)

こちらは後手。
金沢将棋2側は角道開けて、こちらから見て3三に角上げて…という展開。こちらの角道を閉じると向かい飛車に振ってくる。勝てないので調べると、本当かどうか、相振りにノーマル四間飛車は向かないというので、角道閉じずにいると角交換してきた。後は流れでお願いしますとばかりに角交換四間飛車へ。

…藤井先生の角交換四間飛車を指しこなす本でいうところの飛車先保留型をしてくるので飛車交換を挑む…ここからが難問。

まず、勝てた交換拒否の場合。
当初は飛車先突破に固執したけどうまく行かんので高美濃に組んで持久戦模様へ。5筋を狙う。飛車を捕獲されるものの、適当にやってたら勝てた。

問題は飛車交換してきた場合。
こちらはまだ検討中。藤井先生の本だと相手は穴熊なので8筋が薄く、軽く捌けるのだが、レベル192はバランス良い感じの陣形なので守備駒が多く辛い。

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本に似た局面があり、それだと桂馬を歩で支える事になる。しかしそこで角を打ち込まれた場面が一手遅く、繋がらない。

苦手な詰め将棋

5手詰めハンドブック2の1周目で間違えた問題の復習を3周ほどした時点で、同じような問題を間違えていることに気が付いた。今回はその件がネタ。さすがに5手詰めハンドブック2の問題をそのまま引用するのは気が引けるので、エッセンスだけに絞った問題を作ってみた。

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自身初の創作詰将棋なので、もしかしたら余詰めがあるかもしれないが、ご容赦を。

この問題の正解は、

▲2三銀打ち △同桂 ▲4三銀打ち △同銀 ▲4二金打ち 迄5手詰め

を想定している。この問題の何が苦手か。それは、

(1)初手で持ち駒を捨てている。

(2)3手目で持ち駒を捨てている。

の2点。

 

一方で、以下のような問題はそれほど苦手ではない。

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これも初の詰将棋なので、間違いがあればご容赦を。

この問題の正解は、

▲1三金打ち △同玉 ▲1二飛車打ち △同玉 ▲1一飛車打ち 迄5手詰め

を想定しており、先の問題と同様に、

(1)初手で持ち駒を捨てている。

(2)3手目で持ち駒を捨てている。

という点で同じ。

 

どちらも「連続捨て」であることは共通しているが、最初の問題は苦手で、後の問題はとくに苦手ではない。ただ、取らせる駒が「守備駒」か「玉」かが違う。引っ張ってもしょうがないので結論を言ってしまうと、「守備駒に取らせる捨て駒」が「連続」する問題が苦手らしい。どうも、「せっかく打った駒が玉にも響かず守備駒にあっけなく取られてしまう。それも連続で。」となると、やる気がなってしまうようなのだ。

さてどうしよう、という話になるのだが、あまり筋の良い対策が見つからない。さしあたり「解けないと思ったら連続捨て駒による守備駒の移動」を疑ってみることにします。

 

おまけ。

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これはもっと露骨だが、それでも一瞬やる気がなくなり見落としてしまう気がする。1)打つ
2)取られる
3)諦める
が染みついているようだ。なかなか根深い問題だ。

ちなみに3手詰めの場合は、意識/人格が読みを諦めかけた直後に脳の読み計算が終わり、脳さんが「ちょっとまって詰んでるから!」と引き留めてくれて無事解けるので、事なきを得ます。将棋やってると、意識/人格と脳は別だなと思わざるを得ない場面の連続です。それともスタンドでもいるんでしょうか。

 

ところで、将棋の格言ってピンとこないものありせんか。たとえば「危険地帯に誘え」。これは「どう誘うんだよ」「そもそも危険地帯が分かれば苦労しない」とか。この辺の話も今度書いてみたいと思います。

 

5手詰ハンドブック〈2〉

5手詰ハンドブック〈2〉

 

 

大山先生の棋譜を並べる(4)

第70局 ▲大山康晴棋聖 対 △米長邦雄八段
  • 序盤は三間飛車+美濃囲い 対 居飛車左美濃
  • 中盤以降は三間飛車+銀冠 対 居飛車+銀冠
  • 銀冠で勝てた経験がほとんどないので大山先生がどう使いこなすのか注目でした。
  • 3七にしまった角の先である5九になけなしの金を打って竜を追い返し、打った金を壁にして竜と遮断し、おなじみの△3九の銀を取ってしまうばかりか、この金と、ニートだった飛車を連結してしまうというのが凄い。真似できない。
  • 低級の私が言うのもおこがましいですが、この時代?、居飛車が素直に攻めてきてくれて有難いなと感じる。振り飛車としてはとことん持久戦をやられると、もうどうしていいか分からない。大山先生は▲5六銀からの攻めをみていたが、この攻めが炸裂した試しが、私にはまるでない。