千切っては投げ

かつてはテキストや漫画読み、漫画描き。今はほとんど将棋です。

年始恒例行事

私の某親族叔父様による酒飲んで暴れるという正月恒例行事が今年も恙無く無事実施された模様です。これは毎年誰か一人は勘当される(次の日には大抵無かったことにされますが)という一大叙事詩であり、同時に私が幼少のころはこのイベントが発動すると、同世代の子供が全員別の狭い部屋に押し込められて「こっち来るんじゃないよ!」と母親に念を押されたりしたものと同様のものですが、今年は一味違います。何が違うかといえば、原因が違うのです。例年であれば単純に「酒飲んで日ごろの鬱憤が暴発」なのですが、今年は何と、『急に死んだ爺さんに憑依されたから』です。どうやら、普通に酒を飲んでいて穏やかだったのが、刹那、目が釣りあがって机をひっくり返し始めたとか何とか。
被害者は語ります。「目が異常だった」「暴れ方に加減がない」
加害者は語ります。「全然覚えてない」
そもそもうちの父方の家系は真偽はともかく「(死んだ)○○が来た」とされるイベントが結構多く、年一回はあるわけなので、そういう意味では去年どちらも実施されなかった「降臨」「酒暴」が同時に開催されたわけですので、非常に効率の良い事この上ないと思います。
霊に関して少し述べますと、その「死んだ爺さん」が死んだとき、家人の家で待機していた幼児と猫がじっと部屋の隅を凝視したとか、酒癖のよくは無い叔父が、葬式絡みになると全然飲めなくなって「婆さんが来てる婆さんが来てる」と言ってきかないとか、何やら愉快な血のようです。私はさっぱりその気がなく、また酒を飲んでも暴れた実績が無いので、まことに祖先不孝者です。
しかし、死んだ爺さんも暴れた原因にされてはたまらないことと存じます。


※追記
よく考えたら降臨イベントは去年1回ありましたし、酒暴もありましたので全然効率が悪い。