千切っては投げ

かつてはテキストや漫画読み、漫画描き。今はほとんど将棋です。

ダークナイト

「これはとんでもないものを観た」という印象。観終わった後は圧倒されて放心してしまった。一晩経った今もやや放心中であるし、感想もロクに出てこないのだが何か書き残してみようと思う。
まず私はバットマンに思い入れはない。バットマンと聞いて「桂正和」が頭に浮かぶほど思い入れが無い。ビギンズは最後の30分くらいをテレビで観た。あと観たのは古い古いアニメだけ。それもバットマンとロビンが極少のセル枚数で歩いてるシーンしか覚えてない。
そんな私が見ても凄いとしか言いようが無かった。どう凄かったのかを書いていくと、興奮が冷めるので書きません。とりあえず凄かったとだけ書いておきたかった。
でもひとつだけ。何より思ったのが、監督とスタッフ、キャストのエネルギーだ。尋常ではない。ある意味でイっちゃってる。そういう点では劇中のバットマンやジョーカーと同じだ。誰も彼も「熱量」は拮抗している。唯一、向かう先が異なるだけだ。
あ、もう一点だけ。グロシーンが無くてよかった。人はばんばん死ぬし、グロ顔のキャラはいるけど。

観終わってから、尻が痛いことに気が付いた。有楽町ピカデリーで再演中。一月末までやってるはず。
しかしバットマンの一番の敵が、不景気による会社の減益だというのは劇中では明かされないんだろうなぁ。そんなことテーマで映画やったら「会長ブルース・ウェイン」とかいうどこかで見たような話になってしまう。あ、会長は寝てばかりだから、社長か。「社長ルーシャス・フォックス」。ゴッサム・シティを守るバットマンを守る会社の利益を守るため、兵器売買にだって手を出す真のダークヒーローなんだぜ?