千切っては投げ

かつてはテキストや漫画読み、漫画描き。今はほとんど将棋です。

水街/東京

http://www.realtokyo.co.jp/japanese/diary/0071-henshucho.htm
ふとしたきっかけから東京を裏から見てみようということになった。

帆場英一の浪漫飛行。いいなぁ、一度はやってみたい。

船は進み、やがて日本橋へ。≪中略≫決して美しいとは言えないし、首都高を地下に埋めろという議論もあるけれど、生まれたときからこんな風景を享受してきた僕らにとって、それは当たり前の東京で、美しく見える。とにかく必死になりふり構わず、ひたすらに造形物を堆積させ続けた20世紀の遺跡のようでもあり、僕はそのどてっ腹の下をくぐりながら不思議なやすらぎのようなものを覚えた。理由はよくわからないのだが、モノを力強くつくっていく歴史のなかに身を置いたような感覚だった。遺跡を見たときの、あの独特の感覚。

東京に限らず街を歩くと遺跡感を感じることは多々ありますが、遺跡とそうじゃないものの境界は極めて曖昧。遺跡は辞書によると『過去の人間の営為の跡が残されている場所』であるけど、過去に加えて現代の営為が残されていても遺跡といえるだろう。たかだか半世紀程度のものなのに遺跡と感じてしまうのだなぁ。しかし橋の裏側とかだと、下手な遺跡より遺跡を感じることもあるだろな。
遺跡の反意語ってあるんだろうか。