千切っては投げ

かつてはテキストや漫画読み、漫画描き。今はほとんど将棋です。

ジャパンとクールテニヌ

昨晩友人Yが、焼きたて!!ジャぱんテニスの王子様のどちらかを読もうと思っていると、その胸中を吐露致しましたが、私としては、ジャぱんの方をソリューションとして提示した次第です。何故ならジャぱんはパンを食べたリアクションでタイムスリップしたり、ダムになってしまったりする面白いストーリーギャグ「漫画」だからで、テニスの方はただただ「クール漫画」だからです。クール漫画は漫画ではなく、漫画の皮を被った許斐剛です。一種の詐欺と言えます。この様に、既にカテゴリが違うのですから、この選択に私は自身を持っております。
このクール漫画が最も盛り上がるのは恐らく連載終了後です。その時いずこかから現れるえらい人がテニプリの歴史を一大叙事詩としてまとめるなどして、大いに盛り上げてくれることになるでしょうから、その時でも遅くはないかもしれません。
しかし、リアルタイムで読んでいくということも大いに魅力的ではあります。人は時に歴史を、あるいは歴史が変わる瞬間を目撃したと言うことがあります。それはベルリンの壁の崩壊や、ソビエト連邦の解体などに代表されるものですが、クール漫画もまた、そういったものだからです。我々は新しい歴史を垣間見るという、栄光で至福な瞬間を享受できる幸せにも似た興奮を、毎週噛み締めることができるのですから。