千切っては投げ

かつてはテキストや漫画読み、漫画描き。今はほとんど将棋です。

ネチズン諸氏が満田先生に怒っているよう

【韓国】「野球マンガ『MAJOR(メジャー)』がWBCを歪曲した!」 韓国ネチズンから非難 (痛いニュース)
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1016170.html


だが、マンガの中に描かれたWBCが、事実とかけ離れていると指摘が出ている。
パク・チャンホ選手やイ・スンヨプ選手を、能力の不足な選手に表現している事。 それに韓国代表チームを率いたキム・インシク監督は、勝利の為に選手を酷使させる監督として描いた。

いや、ネチズンさん、つっこむのはそこじゃないですよ。過去に私が日記で言及した箇所辺りを糾弾すべきです。

http://d.hatena.ne.jp/kokumaru/20060201#1138808386
可哀想なのは対戦国である韓国チームのエース、安です。初登場時は不穏さを醸し出す不敵な日本キラー、吾郎との投手戦となる。といった感じだったのが、まぁまぁいい投手くらいの印象しかありません。まるで出番なし。というより、ただの引き立て役です。当初はこの安を前に立たそうとしたが、なんかパッとしないので急遽天童を出してチーム内ドラマに無理やり仕立てたといった感じでしょうか。

能力の不足な選手というよりは、「ポッと出の天童なんてキャラの引き立て役」にされたことを嘆くべきです。安にしても、最初持ちあげただけマシなのかもしれません。監督も個性を付与されただけ、むしろ満田先生の情け(というより漫画力)を感じてなりません。
というか、投手と監督しか記憶にない。安のモデルはいるのだろうか。もしいないなら、モデルもいない選手をメインに据えた点をこそ糾弾すべきかもしれない。しなくていいけど。


追記
パク・チャンホが安のモデルでしょうか。しかし天童のエピソードはいったい何だったのかと今でもフト思い出します。MAJORの場合、キューバ戦では寿也の兄妹の話、アメリカ戦ではギブソンJr・吾朗・ギブソンの話、眉村の話など、試合中に主要キャラのドラマが重なるのですが、韓国戦ではそれが天童。いきなりそんな事言われても。野呂や松尾やコジローなら主要キャラじゃないけど、まぁ野茂と松井とイチローですから急に出てきてもまだ分かりますけど、天童?天童て誰?あれは何だったのだろう…。
ところで最近のMAJORですけど、アメリカ戦に負けちゃうとは思いませんでした。勝ったらもうやることない気もするので負けて良かったかもけですけど、そもそもMAJORの最終目標って何だろう。満田先生の前の作品である「健太やります!」では、誠陵に勝つことが目標だということが明確なのですが、MAJORは分からないな…。野球版島耕作だと思えばいいのだろうか。