千切っては投げ

かつてはテキストや漫画読み、漫画描き。今はほとんど将棋です。

DAFT PUNK'S ELECTROMAを観た(後編)

http://d.hatena.ne.jp/kokumaru/20071119#1195448851の続きです。

そういうえばネタバレです。

  • 一行はとある街に到着する。しかし人々は全員感染者だった、、、
  • 「おいシルバー、見てみろよ。この街はもう駄目だ」「おいゴールド、子供まで感染してやがる。」「ああ、しかし首謀者のアジトはこの先だ。奴等、とっちめてやるぜ」「ああ、それまではこのカッコウ良い自動車を街の人たちに見せ付けてやろうぜ。」「まったくだ。そら!ブウウウウーン」
  • ちなみに、要所要所で炎の映像が入るが、これは二人の男気を表現したものである。炎のように熱く生きたいんだぜ。
  • 一行はアジトと思しき建物に侵入する。しかしあっという間に捕まってしまった!
  • 研究員ズ登場。姿は真っ白。建物内も真っ白のため、その姿は見えない。
  • 「このアジトを見つけるとは大したものだ。さて刑事諸君、取引といこうじゃないか。君達は背にDaft Punkと表示されている程の末期症状だ。死期も近いだろう。」「だが、君らがこの事件から手を引くなら、治療してやらんでもない。」
  • 「「お願いします!」」
  • こうして二人は世界を売り、自分達は治療してもらう運びとなった。
  • しかし治療と称したそれは、ヘルメットに粘土細工で顔の形を作るだけだった!しかし麻酔の効いている二人は気が付かない。そして細工は終了する。二人のヘルメットは不気味な人の顔の形をしたオブジェとなった。
  • 「おいゴールド。へへへ、おまえの顔、素敵だぜ」「おいシルバー。ふふふ、おまえの顔、イカスぜ」「早速街の奴等にこのヒューマンな顔を見せ付けてやろうぜ」「ひゃっほー」「どうどう?この顔?」「悪いけど、君ら売っちゃったよ。」「カッコウ良いだろう?」「うふふふふ」
  • しかし時間が経過するにつれ、粘土細工は崩れ落ちるのだった。バカに粘着されたことにムカついて二人を追い回す街の人々。二人は薄暗い便所に逃げ込むみ、粘土細工を剥ぎ取り、便所に流す。落ち込む二人。落ち込むのも当然で、彼らはあることに気が付いたのだ。何と、カッコウ良い黒い自動車を施設に忘れてきてしまったのだ。
  • 「…どうしようゴールド。俺、あのカッコウ良い黒い自動車が無いとやっていけないよ」「シルバー…。」
  • アテも無く荒野を歩く二人。だがカッコウ良い黒い自動車のことが忘れられない。シルバーがふと歩みを止める。
  • 「おいシルバー、いったいどうしたんだ?」「ゴールド、俺、思い出したんだ。俺のヘルメットの口の部分だけど、ちょうど500円玉が入りそうな感じだろ?実は500円玉貯金してたんだ。もう随分貯まったから、カッコウ良い黒い自動車を買えると思うんだ」「シ、シルバー、おまえって奴ぁ!」「出すからさ、ちょっとこのボタン押してくれないか?」「わかった。(押す)」「ああ、どれくらい貯まったんだろう、楽しみだなぁ。3、2、1」ドカーーン!
  • 粉みじんに爆発するシルバー。彼の貯金箱は豚さん貯金箱よろしく、壊して中身を取り出すものだったのだ。呆然とし、シルバーの破片を集めるゴールド。
  • 「シルバー、、、おまえ、500円玉全然入ってねえよ。。。貯金、できてねえじゃねえか、、、」
  • しばらく歩き続けたゴールドだったが、歩みを止める
  • 「あ、俺も500円玉貯金してたんだ。……くそ、ボタンに手が届かない。というか、何でこんなことに。俺は熱く生きたかっただけだというのに、、、って、あ、そうか!燃えたら熱くなれる!」
  • 早速、ヘルメットを壊してレンズにし、太陽の光で自分を燃やし始めるゴールド。彼は最早自分で何をやっているか解るまい。こうして文字通り燃えたゴールドは、満足しながら歩を進めるだった。



終わり。