かぜの科学
tumblrで流れてきて気になったので読んだ。
- 作者: ジェニファーアッカーマン,Jennifer Ackerman,鍛原多惠子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/02
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 75回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
感想
ジョークまじりの説明のおかげでテンポよく読める。しかしそのジョークは「風邪については結局よく分からない」ことへの皮肉や裏返しとも思えて、、、結果、更にジョークが面白く感じる。本書を読むと風邪に関する通説は疑わしいことが分かり、驚きの連続!…のはずなのだが、読んだとたんに「風邪に対するこれまでの考え」を忘れてしまうので、全然驚けない。古いことはすぐ忘れます。先日の「ナイチンゲールさん、怒り心頭す」を読む前にこれを読んだのだけど、同じようなこと、つまり手洗いの重要性をうったえている。
まとめ(括弧は私の主観)
- 風邪のメカニズム
- 主にライノウイルスにより身体が勝手に炎症してしまうため。免疫力による(過剰)防衛の産物
- だから、免疫力を高めての風邪予防は微妙。(むしろ悪化か。)
- ライノウイルスは特段悪さはしない。旅人なのさ。
- (ある閉鎖的な村にふらりと現れた異国の旅人なのさ。。。)
- 予防策
- 手を洗え。手洗いはテクニックが必要だ。
- 顔を洗え。主な感染経路は鼻だ。
- とにかく鼻だ。とにかく鼻だ、鼻の穴だ。
- 鼻洗浄(鼻うがい?)は意外に有効かもしれん。
- 顔を触るな。(同上)
- 鼻から感染するわけだから、うがいの効果は怪しいですよね。
- でも炎症を抑える意味では効果的。
- マスクは…。顔(鼻!)を触らなくなるからいいね。
- 風邪をひいたら
- 医者に行くのは微妙。(似た症状の別の病気かもしれないので行かなくて良いわけではないのが難しい)
- よく寝ろ
- 暖かくして寝ろ
- 薬
- 抗生物質はウイルスには効きません
- 風邪薬の効果は非常に怪しい
- むしろ副作用が怖い
- (もしかして風邪薬を飲むことでたまに感じる効果は、ただの副作用かもしれない…)
- むしろ副作用が怖い
- 一番の薬は個人が信じ込んで実施するプラシーボ効果じゃねーの?迷信でも「無害であれば」プラシーボ効果でもいいじゃない。わざわざ「あなたのそれ、プラシーボですよ。」といって、効果を削減するのは野暮ってもんだ。
- ビタミンCのサプリメントは捨てろ
- 風邪をひいてもいいじゃない
- ライノウイルス感染中は、他の病気にかかりにくくなるとの報告がありまして。
- もしかして風邪は、人体がライノウイルスを取り込もうとする進化の過程では?なんて考えもありまして。
- 風邪をひいたら、ゆっくり休めるし(休め)、家族に優しくしてもらえるし、たまに風邪をひいてもいいじゃない。
- ライノウイルス感染中は、他の病気にかかりにくくなるとの報告がありまして。