千切っては投げ

かつてはテキストや漫画読み、漫画描き。今はほとんど将棋です。

こちらの手番でn手かかるけど相手はn-1手とか損なの?得なの?相討ちなの?こんがらがる。

お題に最適な例ではないですが、実戦を例に…。


持ち駒
先手:歩
後手:銀

この局面、手番は先手。先手としては、▲香車に歩を打ってぶつけて飛車を狙いたい。後手は、それなら銀を打って飛車を狙いたい(便宜上、それ以外の手は指さないものとする)。さて、先手の目論見は成功するか。これがパッと分からない。毎回悩む。なので書けば覚えるのではないかという試み。


先手が飛車を取るには、(1)▲歩を打つ。(2)▲歩で香車を取って成る。(3)▲飛車を取る。つまり3手。後手は、(1)△銀を打つ。(2)△飛車を取る。2手。先手は3手、後手は2手。これだけ見ると、飛車損しそう。でも実際は、(1)▲歩を打つ。(1)△銀を打つ。(2)▲歩で香車を取って成る。(2)△飛車を取る。あれ、やっぱり取られてる。いやでも手番は先手。ここで終わらないで、(3)▲飛車を取る。これで取れる。手番は後手だけど。
つまり?


自分は目的をn手(n+1)で達成できる。相手はn-1(n)手で目的を達成できる。手番は自分。この時、相手の目的達成と相討ちで、自分も目的を達成できる。ただし手番は相手になる。


先ほどの局面で、ともに目的を達成して手番は後手の場面。